最近のこと(体外受精先延ばしと子宮頸がん)
お久しぶりです。
ブログタイトルが「会社員が体外受精してみたら」、ですがプライベートがバタバタして(転職、義父の心筋梗塞、入院等)で治療前に進んでおりません。詐欺ですね笑
最近は体外受精含む不妊治療に前向きになれなくなってきました(本当にタイトル詐欺ですね、ごめんなさい)。あんなに授かることに燃えていたのに、2年たつとこんなに気持ちが変わるのかと自分の心ながら変容ぶりに驚きます。
かわってきた心の内を整理したので、ここにも記録したいと思います。私には、高度不妊治療に億劫になってきた理由が 3 つありました。
- ホルモン治療の副作用による自己肯定感の低下
- 高額な治療費の上に妊娠できなかったら耐えられない
- そもそも本当に「妊娠して」子供がほしいのか
詳細に書いていきます。まずは、
- ホルモン治療の副作用による自己肯定感の低下
ホルモン治療の副作用は本当に人によって違うんですが、私は「いらいら」と「むくみ」がひどいんです。私はイライラしているひとを醜いと感じてしまうので、自分がそのようにならないように意識していました…が、それがだめなんですよね。副作用でイライラしていても、自分でなんとか抑え込んで無理して笑顔をつくる、それに余計にイライラするというバカみたいな悪循環を生成していました。それとむくみ。一言でいうとドブスになります。イライラとドブスの組み合わせは本当に自己肯定感を低減させました。
- 高額な治療費の上に妊娠できなかったらと思うと耐えられない
もうこれは文字通りですし、これを読んでいるかたはほとんど同じ感情をお持ちでしょうから省略します。
- そもそも本当に「妊娠して」こどもがほしいのか
わたし、このブログで一番書きたかったことで夫と意見が合わないところです。私はいろんなことひっくるめて、「本音を言うと、もう不妊治療したくない」んです。子供がいない人生でも構わない。だからと言って子供が欲しくないわけじゃない。子供育てると絶対見えなかった景色が見えるし、人の痛みを理解する範囲も増えるとよく言われますよね。わたしもそう思います。だから子供をもつことにはどちらかというと賛成です。総括すると私の意見は「不妊治療したくないけど、子供をもつことには賛成」なんです。これってあれですよ、叶えるのって養子縁組とか里子制度なんです。
ちょっと話は逸れますが、私宝塚が好きなんです。はじめて見た作品のトップスターさんが瀬奈じゅんさんという方なんですが、まあかっこいいんですよ。ダンスもセンスも。もちろんトップスターの方って生まれ持った素質はありますが、その上に血のにじむような努力、研鑽を重ねてすべて自分が掴み取った証でもあるわけです。そんな彼女ですが、退団後結婚してしばらくした頃ヤフーニュースに出てたんです。「特別養子縁組で母親に」みたいな記事だったかな。その中のインタビューで「何度も体外受精を試みては失敗して心身ともにボロボロだった」と涙が出るような体験が綴られていたんです。「いままで努力で目標にしていたものをつかみとっていたけど、ここまで努力して苦しい思いをしても手に入れられないものはあるんだ」と絶望されたそうです。で、「本当にほしいものは妊娠じゃない、夫婦で育てる子供だ(私の解釈)」と心を整えて、それが旦那様と意見が一致して、特別養子縁組で男の子を迎えたという記事なんです。私それを会社の昼休みに読んだときにウルッとしちゃって、帰宅して再度読み直して涙ぽろぽろ。彼女の選択の意味に気づけたというか、すごく納得しちゃったんです。
しかし、私の夫は「じぶん(の遺伝子)の子供じゃないと、よその子育てるっていうのは想像がつかない」という意見で、まあそれも尊重すべき意見なのですが、私の「不妊治療したくない」と合致しないんです。夫もホルモン治療で私が荒れるのを知っているので不妊治療したくない気持ちを尊重してくれているのですが、平行線なんです…。
そんななか今度は私の子宮がちょっと黄色信号でました。軽度異形成だった子宮頸部が悪化してしまい、上皮内がんになっちゃってました。この話題は不妊治療とはズレるので別の機会にしましょう。
不妊治療平行線状態のまま、子宮頸がんになってしまい、いよいよ自分の気持がみだれている最近なのでした(まとめきれずにごめんなさい)
それより痛い通水
ざっくりいうと
● 昨日の造影剤が残っていました
● 造影剤を流すために予期せぬ通水
● はじめての通水。覚悟してなかったから?痛くて怖くて気持ち悪い!
● お会計は700円程度だった気が...
どこまで書いたかすっかり忘れちゃったんだけど、卵管造影検査の翌日のおはなし。
造影剤の確認だったはず
私は油性の造影剤だったので、翌日に体内に残っていないかチェックが必要だったみたいです。通常だったら、絨毛みたいなのが造影剤を押し出すのかなんなのか知らないけど、勝手に排出されるそうです。
で、レントゲンを撮ってみたら左側の卵管のコブみたいなところにしっかり溜まっていました。
先生「うーん、これねえ、ちょっと流さないとね。はいちょっと通水しましょうね」
私「(うそうそうそ、通水って「通水検査」ってやつ?え、これも注入系??え、なんか他のブログでみたけど...えええええええええ)はい。」
いきなり通水宣告
問答無用(というか有害なものならはやく子宮系から出さなきゃいけないんだけど)で婦人科検査の台に載せられて通水されました。
これが痛い。
造影剤のときは、覚悟していたのもあって痛みは我慢できたんだけど、通水はなんか生暖かい生理食塩水(だと思う)がぐわわーーんと圧入されて、つよーーい生理痛の痛みがおそってきて、これがいつ終わるかわからない恐ろしさと、残った造影剤を押し流す強さの加減のわからない恐ろしさでつつーっと頬に涙が流れました。まじで。
(ちなみに温水は卵管の先からふああ~んと出ていく感覚がありました)
あられもない格好だし、なんか股間からじょぼじょぼ水が流れてるし、情けないやらなんやらで、あんまり記憶が鮮明ではありません。
その後再度X線で造影剤の残り具合を確認し、(ちゃんと流れていました)なにか説明を受けて帰りました。
通水、痛かったっす...。
これから受ける人、ビビらせて申し訳ないんだけど、私は痛かった。
お会計
X線検査 2回
通水治療 1回
700円程度。機械ものに2回、先生の手による治療が1回あった割にお安めな金額だった気がします。詳細わすれちった。
意味があったと思うしかない
帰り道、呆然としながらも「造影剤検査でゴールデンタイムって言われてるんだから、通水やったんやしスーパーゴールデンタイムなんじゃね?」て自分で自分を鼓舞しながら帰路についたのは覚えています。
泣けてくる
夫がお風呂入ってる間にフライングして、真っ白のまんまで勝手に落ち込んで、すごすごひとりベッド入ったんだけど、身体冷えたまま寝付けない。
夫は当然何も知らずにベッドに入って、いつものようにおやすみを言って寝た。
私はずっと寝付けなくて、すやすや眠る夫の寝息きいてたらなぜかポロポロ涙が溢れて鼻水もズルズル。
バレないように鼻水すすったんだけど、わずかな音で半分目覚めた夫が寝ぼけたまま手を繋いでくれて、手が冷たいって寝言みたいに呟いて、まだ寝ぼけたまま自分の毛布かけようとしてくれて。
この優しさのかたまりみたいな夫をはやく父にしてあげたい。胸が痛い。
ちょびっと痛い卵管造影検査
3ヶ月前の記憶なんだけど...
ざっくりいうと
● 選択の余地なく油性造影剤
● 診察代 4,000 円くらい
● 想像よりも痛くなかった
痛いと噂の卵管造影検査
不妊治療の入り口というか、通過門というか、他の方のブログで経験談におおよそ書いてある「卵管造影検査」。このブログを読んでいるかたはだいたいどんなもんかご存知だと思います。
もちろん私も経験しました。痛いのは怖い、しかし避けては通れない検査。
人によって痛みの感じ方や卵管の癒着程度が違う(癒着がひどいと失神するほど痛かった~みたいな生地が余計頭に残る)と言われている分、検査名を検索しては「もし癒着がひどくて、検査が痛かったらどうしよう」と脳内恐怖雪だるまを作っていました。
この検査は検査でもあり治療でもあるらしく、造影剤を通すことで卵管が拡がり妊娠しやすくなる傾向があるそうです。ご褒美付きの検査なら多少痛くても受けたいと思える...かな。
私の場合は油性造影剤
予約もとってしまったし、怖がってもしかたないという気持ちで病院へ。
他の病院では造影剤の種類(水溶性 or 油性)を選べるようですが、私の通院先では有無を言わさず油性造影剤でした。
油性造影剤のほうが濃く写ってわかりやすいぶん、ちょっと痛いらしい。まあね、「わかる」ために検査するんだし、痛くても白黒はっきりつけたほうがいいよね、と自分に言い聞かせていました。
モニターを見ながら造影剤を注入
エコーを見るように、卵管造影でもモニターで造影剤が入っていく様子をみせてくれました。
この利点はもちろん「患者が自身の状態をリアルタイムで確認できること」ですが、それと同時に「注入の圧と痛みをなんとなく体感できること」も少しでも恐怖が和らいでよかったなと感じました。
なんとなくツツーっとはいってるな、お、お、つめたい(気がする)...なんて考えながら見ていました。
右側全然通らない
モニターで随時注入されていく様子がわかるんですが、途中で右側の卵管の造影剤が進まないんです。閉塞してるから。でもね、この検査って治療も兼任してるっていうくらいです。先生さらに注入してこじあけようとしています。
「いた.........」てうめき声をだしたら「そう?」と言いつつ、先生は変わらずゆっくり、だけどしっかり圧かけられました。
先生「うーん、ちょっと厳しいなあ、はい、終わりですよ。」
私「(怖かった....終わった...よかった...でも詰まってる...ほんとはもっと我慢してたら通ったのかな(いろんな思考がグルグルグルグル)))」
でもね、今になって思えば、痛みはね、そんなになかったです。怖くて痛く感じた気がする。強いて言えば生理痛かな。1日目の午前中みたいな。
診察室に戻って先生のお話!
先生「やっぱり片方詰まってるね。でも逆に片方がスムーズに通っているので、自然妊娠は可能です。スコップさんの場合、右が詰まっているので右側の排卵時はすこし可能性が低くなるかもしれない。だけど可能性がゼロじゃないんだ。左側の卵管の先っぽで卵をキャッチすることがあるからね。」
とのこと。私のからだとしては自然妊娠は可能ということらしい。
先生「では明日また造影剤が流れたかどうかの状況を確認するので、明日も病院にいらしてください」
(油性造影剤は体内に残ってるとまずいのか、翌日もX線確認するそうです)
そして翌日病院にいくわけですが、書いてて疲れたのでまた別の機会に...
わたしの場合
私の履歴がどなたかの参考になればいいなと思い書き始めました。
【職業】
会社員(定時上がり可能)
【時系列でのできごと】
29歳 子宮筋腫の手術、結婚
30歳 タイミング法を半年続けるも授からず、病院に相談したところ【妻:片側卵管閉塞】【夫:中度の乏精子症(20%程度)】が発覚
主治医から「手っ取り早く妊娠したいなら、人工授精はすっとばして体外受精をすすめる」といわれる
--今に至る--
【今後の方針】
一度だけ人工授精をしてみて、リセットされてしまったら、体外受精にステップアップしようと思います。助成金を活用しつつ、ある程度の定めた金額に達したら不妊治療はやめるつもりです。
こういう不妊治療は始めるにも勇気がいるんだけど、株や投資と同じで引き際も重要ですよね。
なので、この不妊治療のゴールは「助成金を活用しつつ、ある程度の定めた金額に達したら不妊治療はやめて、夫婦だけの生活に目を向けて生活する」ことにしました。
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単純に計算して、【妻:閉塞してない方の排卵 50%】x【夫:正常な精子 20%】x【一般的な一回での受精確率 30%】=3%だもんね。そりゃー難しいよね。
(ほんとに単純すぎる計算なんだけど)
共働きとはいえ結婚したばかりで資金がたくさんあるわけではないんだけど、「すこしでも若いうちに、借金してでも体外受精にすすんでおけばよかった」という知恵袋やらブログの声をきいて、高額でも赤ちゃんに出会える可能性があるならやってみようと背中を押されました。